ドローンを購入して海や山の空撮を行う中で、「せっかくならドローンの空撮を活用したショートムービーを作ってみたい」と思うようになりました。動画制作は大学時代に少しかじっていた程度だったので、勉強を進めながら構想にとりかかりました。「とりあえずやってみよう」。座右の銘を今回も行動に移し、早速動き始めます!2018年5月6日に動き始め、これまでのところの動きをまとめました。

 

 

大まかな構想

ショートムービーをつくる、とはいえ、プロではないので割けるリソースはかなり限られています。資金はもちろん全額自腹ですし、時間も会社員なので工夫して作業時間を確保しないといけません。協力してくれる人員の確保も一からです。そのため、まず構想段階として作品の大まかな枠を次のように決めました。

  • 尺は25分以内
  • 多額の費用を必要とする大がかりな場面(集団エキストラや特殊な場所等)は脚本段階で却下する
  • 撮影は土日の2日で撮り切る

この3点を頭に入れてから、シナリオを考え始めました。2018年5月6日のことです。

作品の核を考える

まず考えたのは、「作品を通して伝えたいことは何か」ということ。作品の核となる部分です。あれこれ考えを巡らせていると、何で自分はショートムービーを作ろうとしているんだろうと、ふと思いました。やりたいから、やる。そう思いが至ったとき、作品の核は自然と浮かび上がりました。<やりたいことをやろうよ。> 人生は一度きりだと誰かの背中をポンと押す、そんなメッセージを、初監督を務める自分に重ねて作品に載せたいと思ったのです。

脚本を書く

ショートムービーなので、あまり登場人物が多すぎては作品が消化不良に終わるだろうと思いました。そのため、主人公と相手役の2人をベースにして、周りは最小限にしようと決めました。そこから先は、2人の関係性を考えていきます。きょうだい、いとこ、恋人、夫婦、他人同士……男女でいくのか、男同士、女同士でいくのか、頭の中であれこれ考えました。作品の核を効果的に表現するにはどういうストーリーがいいか、時には身近な人に意見を求めたりしながらあれこれ考え、1本の道筋が決まると、あとは勢いで脚本執筆を進めました。脚本の第1稿は、5月11~12日の2日間で完成しました。その後、様々な工程で原稿を何度も書き直し、シーンを追加し、執筆時点(5月31日)で第8稿の完成をもって最終稿としました。今後も必要があれば細かい加筆修正をしていくことになると思います。

ロケーションを決める

脚本の世界観にマッチしたロケ現場を決めるロケハンは、主にインターネットを使ってアタリをつけました。今の世の中はgoogleのストリートビューもありますし、個人でも簡単に借りられるロケスペースのレンタルサービスも多いので、だいたいの候補地は探せます。もちろん、候補地を撮影前に実際に訪れる下見(内覧)は欠かせません。シーンごとのロケ候補地が決まったのは5月18日でした。

キャストを公募する

今回は、男女1人ずつを公募することにしました。主人公の男性と、幼なじみの女性。公募サイトを活用し、5月16日に公募を出したところ、締め切り日の5月31日までに男女計数十名の方に応募いただきました。たくさんのご応募をいただき、本当に感謝です。今後、審査を進めて出演者を決定したいと思います。

撮影機材を確認する

今回の撮影では、Blackmagic Design社のデジタルフィルムカメラ“URSA Mini Pro”を使用します。Ultra HD(3840×2160)で撮影し、部分的にドローン“Phantom 4 pro”を使った空撮カットを入れてみたいと考えています。URSAは高価な機材なので、レンタルです。撮影に必要なビデオ三脚、スタビライザー、収録メディア、録音機器、照明、電源、モニターなどなど、撮影環境を漏れなく構築する必要があります。機材表を作成し、コード1本、バッテリー1つにまで漏れのないように準備機材およびレンタル機材をリストアップしていきました。事前にレンタル会社へ直接赴き、撮影当日の環境を再現して問題がないか確認も行う予定です。

(引用元=https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicursaminipro)

小道具をリストアップする

ロケ地の選定に併せて、必要となる小道具のリストアップも始めました。直接作品に関わらなくても、そこに無いと不自然なものもしっかり考えてリストアップしていきます。調達先も、自前で作れるもの、持っているもの、100均で買うもの、ロケ先で借りられるものなどを分類し、必要なものは事前に購入することも必要です。映像に出てくる書類は、中身までは画面に映らないかもしれませんが、体裁はきちんと整えて作っておきます。作れるものは自分で。低予算ショートムービーには欠かせない努力です。

予算書を作る

○○万円以内で作る!のように明確なラインは引いていませんが、あまり高くなりすぎては2作目までに時間がかかってしまいかねません。そのかわり、必要と分かった支出についてはきちんと予算書に記載しておき、だいたいいくらくらいかかりそうか把握しておきます。支出内容は、撮影機材レンタル代、ロケスペースレンタル代、小道具代などのほか、車両や高速道路通行料、ロケ弁代などのロジ面もしっかり算出しておきます。小規模なプロジェクトの場合は、監督が制作部的な役割もこなす必要が出てくるので、しっかり勉強して準備しておきます。

これから

ざざっとこんな感じで準備を続け、撮影まで30日を切りました。少しずつ、制作過程をブログでも書いていきたいと思います!

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